日本橋歯ならび矯正歯科 | 矯正治療コラム
EATING GUIDE矯正治療中の食事で気をつけたいこと
― 装置を守り、虫歯を防ぐ食べ方の工夫 ―
矯正装置をつけている間は、食べ方ひとつで治療の進み方や口の中の状態が変わります。「壊れにくい」「挟まりにくい」「清掃しやすい」の3つを意識するだけで、毎日の食事はぐっと楽になります。
ブラケットやワイヤー、マウスピースといった矯正装置は精密に作られているため、食べ物の硬さや粘着性によって、思いがけないトラブルが起きることがあります。装置の破損や食べかすの残留は、治療期間が延びる原因にもなりかねません。一方で、「絶対に食べてはいけないもの」を細かく覚えるよりも、切り方や調理法、食後のひと工夫を知っておくほうが、日々の食事はずっとストレスなく続けられます。ここでは、矯正治療中に意識したいポイントを場面別に紹介します。
矯正中に注意したい食べ物
装置に直接負担がかかる「硬さ」「粘着性」「食べ方」の3パターンを押さえておきましょう。
硬い食べ物
せんべい、ナッツ、氷、固いパンなど。噛む力が一点に集中すると、ブラケットやワイヤーが変形したり外れたりする原因になります。
粘着性の高い食べ物
キャラメル、グミ、餅、ガムなど。装置に絡みつくと取り除きにくく、無理に取ろうとすると装置を傷める場合もあります。
前歯でかじり取る食べ方
りんご、とうもろこし、フランスパンなど。前歯に直接力がかかるとワイヤーの負担が大きいので、小さく切ってから食べるのが安心です。
食べやすくするための工夫
少しの調理の工夫で、装置への負担を抑えながら食事の幅を広げられます。
小さく・やわらかく調理
小さく切る、薄く切る、すりおろす、煮込む、蒸すなどでやわらかくすると、装置に負担をかけずに食べやすくなります。
調整直後はやわらかい食事
ワイヤー調整直後で痛みがある時期は、おかゆ、スープ、豆腐、ヨーグルト、プリンなどが負担になりにくくおすすめです。
繊維質の野菜は細かく
繊維質の多い野菜は、繊維の向きを断つように細かく切ることで、装置やワイヤーに挟まりにくくなります。
食後のケアでできること
矯正中は食べかすが残りやすいため、食後の習慣が口の中の清潔さを大きく左右します。
食後の歯みがき・うがい
食べかすが残りやすい矯正中は、食後の歯みがきと、難しい場面では水でのうがいを丁寧に行うことが大切です。
間食は時間を決める
だらだらと食べ続けるより、間食の時間を決めて回数を減らすほうが、口の中を清潔に保ちやすくなります。
甘い飲食物は控えめに
甘い飲み物や砂糖の多い食品は虫歯リスクを上げやすいため、量と頻度を控えめにしておくのが無難です。
実践しやすい食事例
「やわらかさ」と「挟まりにくさ」を意識した、無理なく続けられる一日の例です。
朝
軽くやわらかいスタート
- ヨーグルト
- スクランブルエッグ
- やわらかいパン
昼
煮込み・麺類で無理なく
- うどん
- リゾット
- 煮込み料理
夜
消化にもやさしい一品
- 豆腐
- 煮魚
- 細かく切った野菜のスープ
甘いものが欲しくなったときの対処法
矯正中にどうしても甘いものを食べたくなった時の対処法はありますか?
あります。矯正中でも、食べ方を工夫して甘いものを「少量・短時間」で楽しむのが現実的です。食後のデザートとしてまとめて食べる、食べたあとは水でゆすぐか歯みがきをする、という2つを徹底するだけでもリスクはかなり下げられます。
選びやすい甘いもの
- やわらかいゼリー、プリン、杏仁豆腐
- 口どけのよいチョコレート
- 溶けかけのシャーベットなど、なめらかなおやつ
避けたいもの
- キャラメル、ガム、グミ、餅など粘着性が高いもの
- せんべい、フランスパン、じゃがりこなど硬いもの
- 痛みがある時期の冷たすぎるアイスや固いキャンディー
- 「今日はこれだけ」と量を決めて、食べる回数を増やさない
- 飲み物は甘いジュースより水や無糖のお茶を選ぶ
- 間食後は口をゆすぐ習慣をつける
- 痛みが強い時期は、無理に硬い甘味を選ばずやわらかいデザートに切り替える
まとめ
矯正治療中の食事は、何かを完全に禁止するというより、「選び方」と「食べ方」の工夫でトラブルのリスクを下げることがポイントです。硬いもの・粘着性の高いものに気をつけ、やわらかく調理する工夫を取り入れ、食後のケアを習慣にすれば、毎日の食事は無理なく続けられます。甘いものも完全に諦める必要はなく、量とタイミングを工夫すれば適度に楽しめます。
食事について不安なことがあれば
装置の調整中に食べづらさが続く場合や、装置の破損・脱落が気になる場合は、無理に様子を見ず、診察の際に担当医へご相談ください。
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